毎週火曜日のみ
14時〜17時 1コマ30分 最大6コマ/日 (祝祭日、ショーサンプラザ定休日は休診)
ご予約はお電話でのみ受け付けております。ホームページのお問い合わせ欄からのメッセージやメールでのご予約はできませんので、予めご了承下さい。
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease : CKD)がある程度進行すると、不可逆的な経過を辿ることになります。不可逆的とは、もう回復することができない、という意味です。こうなると、治療戦略は回復を目標とするのではなく、現状をいかに維持していくか、にシフトしていくことになります。
この状況で適切な対応がなされないと、腎機能障害を加速度的に進行していきます。
そして、ある日、主治医にこう言われることになるのです:
そろそろ透析が必要かも…
*この動画は音声が出ます。音量に気をつけながらご視聴ください。
参考までに、この漫画動画をご覧下さい。
主人公のサラリーマンがある日、主治医に「このままだと、いずれ透析が必要になるでしょう」と言われてしまいます。
悩む主人公の前に見知らぬ少年が現れて、腎臓病のクリニックへ連れて行く…というお話です。
腎臓という臓器がどういうものなのか、その働きや構造を知り、腎臓病のメカニズムを知り、その治療法について学んで行くシリーズものとなります(2025年1月現在、未完)。
悩んでばかりいないで、是非当院の保存期腎不全外来にお越しください。
その際、
今までの血液検査、尿検査、健康診断の結果など、ありったけのデータを持ってきてください。
とくにBUN(血液尿素窒素)、Cr(クレアチニン)、尿蛋白のデータはあればあるほどいい。
ずっと前のデータも重要です。十数年、いや何十年前のデータでも、それが残っているなら持ってきてください。
そして、次の質問にある程度答えを用意しておいてください。まず間違いなく担当医師から訊かれます。昔のことを今更掘り起こしても…と思われるかもしれませんが、これまでの病歴(既往歴といいます)がこれからの戦略を立てるために非常に重要な手がかりとなるのです。
これで受診の準備は万端です。
厳しいかもしれませんが、最初に現実についてお話しします。その現実を知るために、今までの病歴を聴取させていただき、検査データを詳しく拝見します。そして、あなたの腎不全が現在、どの程度のところに達しているのかを明らかにします。
当院ではまず最初に、1/Cr(クレアチニンぶんのいち)グラフを作成します。
持参していただいたデータの中からCr(クレアチニン)を逆数(1/Cr)にしてグラフにしたものです。
これは当院に通院中のある患者さんの1/Crグラフです。縦軸が1/Cr、横軸が時間経過です。
まず、点がたくさん集まるところを狙って直線を引きます。この直線が、グラフの下側にある一本の赤い下線と交わる日を割り出します。その日こそが、透析を始める日になります。
このグラフの患者さんは、このままだと、6年(72ヶ月)後には透析導入となる可能性が高いと考えられます。
保存期腎不全外来では、まず最初の日にあなたの1/Crグラフを作ります。そこから算出される「透析開始予定日」こそが、あなたにお知らせしなければならない「現実」なのです。
この現実から目を背けたら、1/Crグラフが指し示す未来が予定どおりに訪れるだけです。
もう一つ、別の患者さんの1/Crグラフをご覧いただきます。
この方の場合、青の直線のように右肩下がりで腎機能は低下していたのですが、およそ2年前から直線の傾斜が非常に緩やかになりました(ピンクの矢印)。
その後、現在に至るまで、腎機能は赤い下線とほぼ平行を保ちながら透析を回避し続けています。
青い線のままだったなら、およそ10ヶ月前には透析を始めていたはずです。節目が変わったのは24ヶ月前。
このとき、いったい何があったのでしょうか?
何か特別な治療法でも受けたのでしょうか……?!
当院の保存期腎不全外来で行う治療は、どこの病院でも行っているような、ありきたりなものばかりです。ただ、それを懇切に説明し、確実に実践していただくことに力を入れているだけです。
著名人をスリムにするCMで有名な某トレーニングジムと同じです。どこでもやっている筋トレや食事制限を、どこよりもしっかりと続けさせることで、多くの人をダイエット成功に導いています。
当院も、ごく当たり前なことをしっかりと継続して実践していただくよう懇切に指導し、一人でも多くの方の腎機能低下をストップさせたいと願っています。